新橋演舞場でヤマトタケルを観劇。
1986年、同じ劇場で初演のヤマトタケルを観て以来、20数年ぶりのヤマトタケルだが、
「こんなにおもしろかったっけ?」と思うくらい、面白かった。
初演時は、革新的といわれつつ、ルーカス・スピルバーグ世代からはまだ劇のテンポがたるく、さらにせりふ回しが現代語を意識するあまりか『やあ!君の名前はなんていうの?』とか、いわば失笑ものだったため、大学生には正直、期待外れだった。
今回はテンポが早く、四代目の演技はのびのび堂々としている一方、ヒーローの苦悩や父へのコンプレックスの影を巧みに演じていた。対する父親役の中車=香川さんは「歌舞伎俳優を巧みに演じている」という印象。次はあるか?