国産レンジファインダーでは常に「別格」のニコンSP。同時期のキヤノンのVTなどに比べ使いにくい面もあるけどプロの質感の差は歴然で、周回遅れだったライカM3にもファインダーは負けてたけど巻き上げクランクで勝った!
でもがんばったぶん高価すぎてさほどヒットせず。起死回生を図りボディーを縦にかち割られプリズムを組み込む「全身整形」で2年後に再デビューしたのが、歴史的名機のニコンFでした。
購入したSPは、程度はいいものの距離計の二重像が薄くて屋外だとほとんど見えなかった。古いSPではよくあるらしく、いつも御世話になっている広島光学さん(先代のオヤジサンがお亡くなりになって、息子さんが継いでいる)に距離計を分解、清掃してもらったら、かなりクッキリ見えるようになった。
ファインダーが標準と広角の2つに分かれているのは不便だし、指先でピントをあわせるのはまどろっこしい。でもクラカメらしい質感は最高なカメラ。もちろん、シャッター音も。