1950年発表の「ツァイス・イコン・コンテッサ」=伯爵夫人という名前どおりの曲線が艶かしい、優雅なカメラ。
このへんの曲線と直線の精密な加工ぶりがゾクゾクさせます。
このカメラ、底部のダイヤルでフィルムを巻き上げるだけではシャッターはチャージされず、レンズそばのレバーをずりって下ろします。
シャッターボタンも上部にはなくて、レンズそばの別のレバーを、カチャッておろす。
このへんのスローな感覚がまた、「優雅」なのです。
恒例のシャッター音は、
◆1/5秒
[audio:https://dachio.com/archives/contessa1_5.mp3]
◆1/50秒
[audio:https://dachio.com/archives/contessa1_50.mp3]
◆1/250秒
[audio:https://dachio.com/archives/contessa1_250.mp3]
どれもレンズシャッター特有の「チャッ」て感じで適度の自己主張、奥ゆかしいです。
貴婦人な心配りを感じたのはこれ。背面カバーからでる、金属のベロ。なんだこれと思ったが、
このカメラは、普通に置いてセルフタイマーで撮影しようとすると、こんな風にちょっと上を向いてしまう。
でも背面のベロを出すと正対して撮影できる・・このとおり。そんなことのためにわざわざ?という気遣い。いいよねー