半世紀前のゼンマイ駆動連射カメラ・ドイツ製のロボットロイヤルIII。
まずはこのシャッター音を。
これがカメラの底にある、ゼンマイをまわすノブ。フルに回して21枚撮れる。撮りはじめは秒間6コマ(半世紀前なのに!)の超スピードだけど、ゼンマイだから遅くなって最後はカメラの方が「もういいだろ」ってみたいに勝手に撮りやめてしまう。
これが連射/シングルの切り替えレバー。Sが連射。Eがシングル。
シャッター速度は1/25,1/50,1/100・・という私の苦手な旧タイプ。
これが1/2のシャッター音
ついでに1/500だと・・
レンズは交換式でシュナイダーの40mmF1.9。
というふうにとにかく技術の粋を集めた隙のないカメラ。だから文句あるか、てことで堂々と重さ1キロ。ずっしり重い。
ロボットは戦闘機に積まれたり軍用のイメージが強かったけど、これは一般のユーザーをねらった初めてのカメラで、ちなみに発表された1953年の翌年にはライカM3が発表されたりという、スナップカメラの流れに逆行した異端児だ。
一般をねらいつつ、フィルムは24×24の正方形フォーマットで、今では新鮮でもあります。
一番やっかいなのがフィルムの装填で、このカメラには専用のマガジンが必要なので
まずこのマガジンをふたつにわけて、
フィルムの先端をスプールにひっかけて、
もうひとつのパーツをはめる。
それをはめこんで準備完了。ほんとに手間のかかるカメラです。
ロボットロイヤルで撮影した写真はこちら
コマどり交差点(ロボットロイヤルIII)
膝小娘 (ロボットロイヤルIII写真いろいろ)
情念 (ロボットロイヤルIIIいろいろ)