鋳造・削り出しカメラ(マーキュリー2 / Univex Mercury II)

By dachio, 2010年3月22日



1945年発売のアメリカ製ハーフ判カメラ。戦前のモデルを改良して現行の35ミリフィルムを使用できるようにした。



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特徴的な孔雀の扇の中には円盤が入っていて、シャッターを切ると円盤が一回転。円盤にはスリットが入っていて、その隙間の広さで露光時間が決まる。だから、シャッター速度を変えてもシャッター音は変化しないのです。

これが1/20の音で、

これが1/1000の音。ほとんど?変わってない。

 

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向かって左にあるのが巻き上げノブ。右がシャッター速度のダイヤル。扇の部分には、被写界深度が細かく刻印してある。丁寧なお仕事だ。

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背面には露出表が。細かくて何が何だかだけど、古いカメラならではの丁寧さ。現代の機能満載カメラも至れり尽くせりだけど、それは他製品との差別化のため。こちらの古いカメラの親切さは本当に使う人がいい写真を撮れますように、て考えていると思う。

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手に持つとずっしり重いが丸みのあるボディは持ちやすくてヒンヤリと心地いい。シャッターはB?1/1000、絞りは2.7?22。ピントは目測。速射には全く向いていない、本当に愚直でスローなカメラです。

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