「佇まい」という言葉を使いたくなる雰囲気を醸し出している、このレンズ。
ライカといえばエルマー、の50mmf2.8のMマウント版を購入した。
この名玉はレンズの性能はもとより、工芸品としての魅力についても多くの場で語られているけれど、私が最も感心したのは、実はここだ。
純正キャップをつけ外しするときの感触。つけるときはレンズをやさしく守るように「スゥッ」と装着され、とるときは別れを惜しむように「しっとり」と外れる。
この感触の秘密は、キャップの裏側にフェルトが貼りつめてあるのだ。なぜそんなところにこだわりを。でもこんなところこそ、ライカの「クラフツマンシップ」なのかなぁと感心。ライカM3のフィルム表示板でも抱いた感動でした。
絞りリングのカチカチクリック感も心地よい。いままでシャッター音は録音してきたけど今回は初めて絞りリングのクリック音を録ってみた
[audio:https://dachio.com/archives/V_510054.mp3]
絞りの羽根は15枚。きれいな円になる。
ヘキサーにも「佇まい」がうまれた。この佇まいこそ国産レンズとの違いでしょうか。