一緒に購入したレンズはズミクロン50mmf2.0。黒くて精悍、銘レンズだ。なんで「銘」なんだろう。
購入した際の記事はこちら
レンズも超美品だったでとにかく保護フィルターを買って装着して、やっと一息ついた。
「ライカは頑固」と感じるのはフィルムを装填するときだ。装填方式が今どきの「裏蓋パカ開け」式じゃなくて、底の蓋を開けないといけない。めんどくさい。最新のM8でさえメモリーカードを出し入れするのに底蓋を開けることになっている。M8の評価記事には「こんなところにもライカの伝統が脈々と受け継がれている」とか書かれているけど、たいがいにしろ、と。
そんな私も底蓋装填派に入ったわけだが、やってみると思ったほど手間取らない。とはいえフィルム装填を終えるまで、取り外した底蓋の置き場所に困るのがやっぱりめんどくさい。
M4以降のライカを嫌いな人の多くは、この巻き取りクランクのかたちが原因だと思う。ここだけ斜めに切れていてデザイン的にいかにも中途半端だ。しかしこれも、実際所有してみると本体の質感の重みにごまかされるというか、結構気にならなくなってしまうものだった。普通のカメラはこのクランク部分をちょっと持ち上げて巻きとるけど、M4式はこのまま持ち上げなくても巻きとれる。簡単。
肝心の巻き上げからシャッターまでの感触は、「ジャキン、カシャッ」という感じ。しっかりしていて問題はない。でも、官能的でもない。巻き上げとシャッターの音を聞いてみる。
1/125のシャッター音
[audio:https://dachio.com/archives/V_510043.mp3]
これはいいけど問題は低速シャッターだ。
1/2のシャッター音
[audio:https://dachio.com/archives/V_510042.mp3]
ジィィイィィ・・・という余韻。人によってはライカはこうだという人もいるけど私は我慢ならん。
例えばキヤノン4sbの1/2のシャッター音の余韻の残らない、潔さ。このほうがぞくっとくるけどなぁ
[audio:https://dachio.com/archives/V2.mp3]
一般的なカメラはこの裏蓋にフィルムの感度を示す円盤とかがついてる。メモ代わりだ。
しかしこのM4−Pは、白いシール?のまま。ここに鉛筆などで書き込むのだ。メモ代わり、でなくメモるのだ。この美しいボディに汚い鉛筆の字で「400」とか。信じれんぞドイツ人。