クラカメの撮影で気になるのが露出だ。
先人の伝えに「晴れた日には絞りは16、シャッタースピードはフィルムの感度」という法則があって、例えばASA400のフィルムだと晴れた屋外なら絞り16,シャッターは1/400、ということになる。でも日陰とか室内だと迷ってしまう。「絶対露出感」なんてのがあればいいんだけど。
露出計はフォクトレンダーVCメーターIIを使っていたけど表示がアバウトなのと、カメラにとりつけて使うスタイルは意外に一手間かかる。新たに購入したのがゴッセン社のデジシックス。ヤフオクで1万5千円ぐらい。
モノ感はプラスチックでチープだけど、入射光と反射光両方測れるほかに時計やアラーム、タイマー、さらに温度計もついている。
ま実際は音が小さすぎて屋外ではアラームもタイマーも使えない。温度計はいい加減だしで、結局露出計としか使ってない。それも入射光方式がほとんどね。
露出計の使い方:
1.露出計モードにする。左上に「ISO」が表示されるまで下の赤いボタンを何回か押す。
2.ISO感度を合わせる。下の赤いボタンを「ピー」という音がするまで長押しする。
ISO感度の数字が点滅する。上の赤いボタンを押して、希望のISO感度に合わせる。そのあと、また下の赤いボタンを「ピー」という音がするまで長押しする。
3.露出を測る。対象に向かって、上のほうの赤いボタンを押す。このとき、入射光式で測る場合は先端の白いピンポン玉のような部分をずらして測る。反射光式で測る場合には、ピンポン玉はずらさないで、カメラにピンポン玉を向ける形で測る。
4.上部の白いリングをまわし、白い窓に表示されている値と、計測されたEV値とをあわせる。白いリングの数値を読むと、適切な絞りとシャッター速度がわかる。たとえばEV値が8の場合、絞りが2.8ならシャッター速度は1/30、という具合。
カメラ無しで露出計だけ持ち歩いていろんな場所で測ってみる。今までわからなかった「EV値」の便利さとか、いろいろわかった。
「人間露出計」への道は、
1)シャッター速度と絞りの順番の法則を暗記する。
シャッター速度は「1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000,2000」。絞りは「1.4,1.8,2,2.8,4,5.6,8,11,16,24」という順番を覚える。
例えば「シャッター速度1/125、絞り5.6」という組み合わせと「速度1/60、絞り8」は同じ光量だ。と言うことを知ったのは恥ずかしながら結構最近だ。
2)EV値とシャッター、絞りとの関連を覚える。「EVが12だったら12=5.6=125」とか、「EV8は8=5.6=8」とか。
3)後は場面ごとにフィルム感度とEV値の関係だけを覚える。例えば「ASA100で晴れならEV16、曇りだとEV11、室内だとEV8ぐらい」など。
そうすると、「EV16は12より4つあがるから、絞り5.6だとシャッター速度は125から4つあがって2000か。2000はカメラにないから、1000にすると絞りをいっこ絞って8か。」とかいうのが、慣れるとすぐに出てくると思う。