前回ライカM4Pが美品すぎ常用しづらかったので早々にボディを売ってしまい、手元に残った名玉ズミクロン50mmF2.8を活かすために買ったのがこれ。
KONICA HEXAR RFでした。
Mマウントを採用したライカ互換機つまり「分家」の身でありながら
・シャッタースピードが最高1/4000秒 (本家ライカは1/1000)
・ファインダーは28,35,50,75,90,135の6種類(これはM6と同等)
・絞り優先AE搭載(本家はM7でようやくついた)
・自動巻き上げ、巻き戻し(ライカにはない文化)
・フィルム交換はもちろん裏蓋パカ開け。しかもオートローディング(もちろんない)
・オート連写(ないって)
シャッターボタンまわり。1/4000とAEがどうだ!と誇らしげ。ちなみにAELとはAEロックで、逆光撮影などに使う。ほとんどAELにあわせたまま使っている。
裏蓋をパカっと開けたところ。フィルムは自動装填。
レンズを外したところ。シャッターは金属縦走り式で、中央の灰色の部分にあたった光で測光する。
シャッター音は、
ジャキン、ジャキン、とハサミみたいな音。
[audio:https://dachio.com/archives/V_510045.mp3]
性能的には満足できるんですが、実用上で不満な点があって、まずしばらく使っているとファインダーの二重像が無遠限で横にずれるようになった。コニカミノルタの修理サービスに出して1万円。ネットを見るとヘキサーRFの特に前期モデルで顕著らしい。横ずれの修理は簡単だけど縦ずれはさらに費用がかかるとか。修理の対応は良かったけど。(追記:3月に修理したのに、その後またずれるようになって、7月に再修理に出した)
あとはピントが合わせづらい。 ファインダーは明るいし倍率の6倍は許容範囲だけど、二重像をあわせる部分が薄いので、どうも合わせづらい。
ところでライカのMマウントの互換機というと、ミノルタのCL、CLE、コシナのベッサシリーズやツァイスイコンシリーズがある。
このうちミノルタとベッサはライカにくらべ高級感や質感でどうしても劣るのは否めず、ツァイスは高級感はあるけど性能、例えばシャッター速度は最高でも1/2000と、HEXARにくらべれば控えめだ。
つまりこれらにはあくまで分家をわきまえた遠慮を感じる。
それにくらべコニカヘキサーRFは本家のライカに真っ向から勝負を挑んだ。性能は完全に勝っているうえに高級感、質感でも五分だ。
まじめな秀才がんばれと応援したいけど、少しひ弱なのが残念。(後期モデルでは改良されているようだけど)