ライカが突然来た。ライカというの何かの到達点、という感じがしていて、
いろんなカメラを経てここに着いたあとは「ライカ道」をひたすら進んでいく、という感じで。だから手に入れるのはもっとあとなんだろうなと思っていた。
それが今月来た。衝動買いで。
わが家に訪れたのはライカM4-Pという、初めてにしては傍流のライカさんだ。
M3とM2の黄金時代を経て徐々に経営が悪化し始めたライツ社が、巻き返しを図って販売したのがライカM4。75年まで販売されてまずまず成功したけど、次モデルのライカM5が一気に不評を買って長い迷走の時代に入る。ライツの失われた10年に生まれたのがこのM4-P。だそうだ。
M4の製造終了から2年後、まず「つなぎ役」として投入されたのが「M4-2」。続編だ。セルフタイマーを省いたコストダウンモデル。その次に81年から販売されたのが「M4-P」。Pは「プロフェッショナル」のP。どこがプロか。フレーム表示に28mmと75mmが加わった。以上。どこがプロなんだろう。ライカファンですら冷笑したんじゃないだろうか。
ともあれ本格的に使う初めてのライカだ。しかも超のつく美品。だから手袋しないと落ち着いて操作できない。持った感じは、ずしんという重みとヒヤリと冷たい高級感。長くなったので使用感は次回にするけど、中古で買うならこのM4Pは値段がお手ごろでおすすめです。