1986年発表のキヤノンT90
もともとクネっとした曲線的なカメラはきらいだった。プラスチックボディーも安っぽく感じてた。
カメラは金属で直線フォルムがなければ官能しない、と思っていた。
だから“孤高の名機”とか言われても期待していなかったT90。
でもクネってしてるのに、キャシーンってシャッター音
がいいんだこのカメラ。
[audio:https://dachio.com/archives/V_510038.mp3]
プラスチックボディーだから、シャッター押した後の自動巻き上げの振動が全体に伝わって気持ちいい
絞り優先もシャッター優先もプログラムもマニュアルもあって使いやすいし。
外観は軟弱カメラだけど、このあとのオートフォーカス時代のカメラでは全く失われてしまった「メカ官能さ」をぎりぎり感じさせる、最後のマニュアルカメラといってしまおう。