ポレポレ東中野で映画「十二人の写真家」観る。
’55年に雑誌の企画として製作されたドキュメンタリー。木村伊兵衛、大竹省二、秋山庄太郎など当時の気鋭、現代の巨匠たちの仕事ぶりを一人4分程度ずつ、シンプルにつないだもの。
監督は「砂の女」の勅使河原宏。
まず驚いたのはタイトルバックの映像。行楽地を訪れたおばちゃんたちが全員、首からカメラをぶらさげて写真を撮っている。中には二眼レフを上からのぞきこんでるおばちゃんもいる。今は携帯カメラが普及して一人一台カメラの時代だと言われているけど、当時初めて大衆化したカメラへの憧れ、熱気は比べようないんだなって伝わってくる。
そして巨匠たちのカメラの扱い。古いライカ、ニコン、キヤノンを手早く無造作に扱っている手つきをみて、いまはコレクションの対象となっている逸品たちが、プロの道具として確かに生きた時代があったと感じた。
木村伊兵衛さんの、つねにライカを懐にしのばせすれ違う通行人をいきなり撮影する、居合い抜きスタイルを動画で観れたのも感動。どことなくユーモラスで、今じゃできないだろうなあと思わせる。それに当時の東京の街並みがまたシンプルで美しくて。
などなどいろいろ見所の多い、カメラ好きにとっちゃ収穫の一本。