1971年発売のPENTAX ES(Electro Spotmatic)
マイナーだけど「世界初」の絞り優先AEにTTL開放測光の自動露出機構を搭載。画期的なカメラなのだ。
「絞り優先AE」の搭載で一眼レフも「ピント合わせてボタン押すだけ」で撮影できるようになった。同時期のキヤノンF−1より機構的にシンプルで優れているし、ニコンF−3より9年も早い。
残念なのはスローシャッターがマニュアルで設定できなかったり、セルフタイマーがついていないこと。もっとメジャーになっていい名機だと思う。宣伝下手?
手に持った感触は、ずっしり重い。標準レンズこみで940グラムは35ミリ一眼で最重量級だ。
ちなみに標準のSMCタクマーレンズ50ミリf1.4はレンズの材料にトリウムが使われていて、「トリウムレンズ」「放射能レンズ」といわれ、ガイガーカウンターあてると鳴るそうだが試したことはない。
オヤジの遺品だがニコンキヤノンでなくあえてこれとは、渋いというかマイナー好みというか。